またいつか

プロローグ

これは私が大学に入学してからの話。

私には幼馴染みが二人いる。
同い年で大学も一緒の光(こう)と一つ下で高三になる零(れい)だ。
二人とは小さい頃からずっと一緒で、今では一緒じゃない方が違和感を感じるほど。

だが私が高二の時、零に告白され関係を壊したくなかった私は零と付き合うことにした。

その決断をするにも私はけっこう迷ったのだけど、今はやめておこう。
時間があったらその辺も話すことにします。

その後、私と零は光からバカップルと呼ばれるほどにラブラブでいた。

そして私は二人に嘘を付きながら、幸せを感じながら、知っているのに知らない振りをしながら過ごした。

光は私たちを騙しながら、苦しみながら、隠しながら過ごした。

零は何も知らずに、事が進んでから知り、自分の無力を嘆き、後悔と共に過ごした。

そんな私たちの一年間の物語。