孤高に笑う女
しかし、断れるはずもなく次の日、白銀の経営してる着物店に行くことに…
もちろんオーダーメイドで頼むつもりらしい
そのお店には腕の立つ職人ばかりだ
「どれも可愛いわねぇ…」
うっとりした顔で母上の中でデザインを練り上げているのだろう
そこに店主が挨拶に出てきた
「白銀 優和様、雪紀様でございますね
本日は足を運んだいただき誠に有難うございます
それで、本日はどの様な物をお探しで?」
白銀家が経営しているだけはあるが、しっかりしているという印象の店主だ
「今度やっと雪紀の儀式があるのよ
だから、儀式に見合う着物を作っていただけないかしら?」
「なるほど、雪紀様もそんなお歳になられたのですね、喜ばしい限りです」
そう言ってニコリと笑う店主だが、本当に喜んでいるのかは疑わしい
白銀家という事でまともに人に接してこなかったからだろうか
そう思ってしまっても仕方があるまい…
「では、奥様デザインの打ち合わせを致しましょう」