孤高に笑う女

「雪紀、お待たせ…って何してるの?」

黄色の着物を見比べしていた所に母上が戻って来た

母上からしたらわらわの前に黄色の着物がずらりと並んでいるのだから何しているのか問いたくなくのも仕方がない

「黄色の着物を唐突に見てみたくなったので捺輝さんに頼んで持って来てもらいました」

「そういう事ね
気に入った物あった?
あるなら買うわよ?」

正直に言うと、気に入った物はあったがすぐさま欲しいとは思えず予約だけ何着かもう済ませていた

「ありましたが今日はよろしいです
それより良いデザインに仕上がりましたか?」

「もう、バッチリよ!
早く出来上がったものを雪紀に来てほしいわ!」

余程イメージ通りにデザインが出来たのだろう

母上は誰から見ても周りに花が飛んでいるように見えるほど上機嫌だ

「それは楽しみです」

「でしょでしょ!?
明後日には出来るらしいから一度試着してサイズ合ってるか確認するわよ?」


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