孤高に笑う女

少し恥ずかしくなりながらその場を離れた

すると、目の前に影ができた

「雪紀さん、お久しぶりです
昔の時より綺麗になられましたね」

見上げると、目の前には茶月家婿候補の茶月 陵(りょう)と茶月家現当主の茶月 陵汰さんが居た

「えぇ、お久しぶりね
陵も格好良くなられたわよ」

「その様なお言葉嬉しい限りです」

なんて人懐っこい笑みだろう

少し垂れた目に少し高い鼻、下唇が厚く甘え坊なのだろうか?

身長は175ぐらいで少し見上げる感じだ

「陵は大学に行かれるの?」

陵は唯一同い歳、という事は先日卒業したという事だ

だから、ただ単純に進学したのか気になった

「えぇ、経済学部に
多少の経済は学んで損は無いだろうと薦められまして
そういう雪紀さんは大学へは行かれるのですか?」

陵は大学へ進学するのね

陵は接しやすやがあるから周りも茶月家としてあまり見ずに接してきたのかもしれぬな

わらわは…到底無理な話だ


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