孤高に笑う女
「確かに私は20ですが、その日はお母様が倒れられ行けなかったのです
申し訳ありませんでした」
その様な事があっては来れなかったのも無理はないか
「それは大変だったわね
私は白銀 雪紀よ
こちらこそよろしくね」
母上の事は聞かない方が良いだろう
表情からしてまだ良くなられてないか、亡くなられたか…
想像しても仕方がないが、それよりも天夜のわらわを白銀家としても見ていない目が気になってしまう
「はい、着物似合っておりますよ」
「っ、ありがとうございます
気に入っているの
褒めれもらえて嬉しいわ」
着物を褒められて何故か胸の奥が疼く…
その正体はまだわらわには分からないが、少しモヤモヤする思いではある
「雪紀、そろそろ次行くわよ」
「分かりました
それでは天夜、後でね」
「はい、また後で」
母上に呼ばれなかったらあの瞳に吸い込まれそうだった