孤高に笑う女

つい、ため息をつこうとしてしまいそうになった時前から声を掛けられた

見上げると灰崎家婿候補の灰崎 海月(みつき)と灰崎家現当主の灰崎 透月(すつき)さんが居た

先程ため息がつきそうな時に声を掛けられたが今も別の意味でため息が漏れそうだ

「海月、久しぶりね
貴方の色気ってどうやって出してるの?」

少し垂れた目に高い鼻、赤い頬と唇が色気を醸し出している

身長は180より低いぐらいだろう

海月も着物を着ているが着崩している訳では無いのにそう見えてしまう

「ふふ、それは誘ってると思ってよろしいのでしょうか?」

「ふふ、ご冗談を
そうやって他の女性を虜にしているのでは?」

「流石雪紀さん、バレましたか」

海月さんは、22とは感じさせぬ色気があるが話しやすく気さくだ

そんな事を思っていると空腹を感じ、時計を見てみると12時を回っていた

「そろそろ昼食時ね
移動しなくてはならないのでまた後で」

「えぇ、また後ほど」

挨拶は全て周り終わり、一段落ついた事で少し落ち着けそうだ


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