孤高に笑う女
時刻は6時を迎えようとしていた
わらわの婿にする者を発表するため、最初の広場に皆が集まっていた
皆が集まった事を確認すると皆を見渡せる場所へ上がった
上がると喋っていた者達が黙り静まり返る
「私が婿に選んだ者を発表する
その者…」
そこで一呼吸入れて動悸を落ち着かせる
「黒峰 天夜だ!」
周りが喋りたい思いを抑える
その中わらわの元へ歩み寄ってくる天夜
対面し、再び天夜の顔をしっかり見る
あの歌を歌ったとは思えぬ様なわらわを見ていない眼をしていたが、今はそんなもの関係ない
必ず、わらわを見てもらうようにする
「其方、黒峰 天夜を婿として白銀家へ来てはくれぬか?」
「少しは自身を出したようですね
返事は'はい'です」
喋り方が変わった事に気づいてくれたのか、または別の意味か意味深の言葉を言った後に返事をしてくれた
嬉しさが湧き上がり、表情が崩れそうだ
パチパチパチ
パチパチパチ
祝福の拍手を受けながら下へ2人で下りる