孤高に笑う女

発表した後は、てんやわんやとその日は過ぎていった…

次の日…

「本日から白銀家へと婿養子になりました、天夜です
よろしくお願いします」

そう言うと天夜は頭を下げた

天夜が白銀家へと越して来たのだ

「天夜、雪紀をよろしく頼む
それじゃあ俺らは離に行くよ
引き継ぎは4月にでもしよう」

そう言って父上と母上は敷地内ではあるものの本堂とは別の住まいに移動した

主の子に相手が見つかるとそれと同時に主も子へと変わる

「幸樹さん達行かれましたね」

寂しそうに眉根を下げて父上達の出て行かれた扉を見つめるて陽輝は言った

「雪紀さんも寂しいのでは?」

少し屈み顔を覗き込む様な感じで言ったのは海月

「切り替えて慣れるしかないだろう?」

無表情で何を考えているのか分からない聖人が言った

「まぁまぁ、すぐになれる訳ないから徐々にな?」

周りを纏めようとしているのは陵


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