孤高に笑う女
新婚生活①
儀式から1ヶ月は経っただろうか?
4月には引き継ぎも終わり、やっと落ち着いてきた4月の下旬
同じ布団で寝るため起きた時、目の前に天夜が居る
好いとる者の顔を起きてすぐに見れるというのは心が自然と安らぐものだな
それにしても綺麗な顔つきをしておるな
睫毛は長く、きめ細かい肌は触りたくなる衝動にかられてしまいそうだ
「雪紀、見つめ過ぎです」
いつ起きたのか、目を開けた天夜がわらわをとらえる
「天夜の寝顔はそうそう見れるものではないからな、見れる時に見とかねば損であろう?」
「寝顔など、見て良いものではないでしょうに」
そう言うと起き上がる天夜にわらわもついて起き上がる
わらわ達の屋敷内での服装は基本和服だ
出かける時は目立つため洋服もあるがあまり着ることはない
いつもの様に着物を着て食事をする部屋へと2人で向かう
食事をする部屋と言っても寝室の隣にあり、お手伝いの者が用意してくれる
ただし持ってくるのは護衛の者だ