孤高に笑う女
確信を突かれ、反論する術さえ無く撃沈だ
しかし、それほどわらわを見ているとも言えよう
そして、天夜が隠さず姿を出せとも言ったように感じ、わらわ自身を隠すような事をしない様にした
それも仕事以外での話なのだがな…
「天狐様!私がお金持ちになれる様に占って下さい!!」
「貴女は今のままでは借金を抱える人生になりますよ」
「空狐様よ、私の娘は助かるか占って下さい」
「胃癌なのですね、もうすぐ山が来ます
それに焦らず対処しなさい、それ次第で変わります」
天夜が占いに来た人が並ぶ天井の上で歌っているとはいえ、醜い者よ…
病気などで助かりたく願い、対策などを知りたい者もいるが極一部しか居らぬ
他は自分の人生がより良い方向に向かんと願う穢れた人間達…
わらわも同じ人型と思うと嫌気がさす
しかし、実際はわらわや天夜達に流れてる血の方がその穢れは強いのかも知れぬな
わらわ達一族の先祖が妖に憑かれる様な穢れた狙いがあったからだ
妖は強い、それに憑かれるモノなら他に敵はいないとでも思い至ったのであろう