孤高に笑う女

「天夜は普段どの様な事を考えておるのだ?」

天夜に話しかけると閉じかけていた瞼が開き、わらわの方へ顔が向く

その顔はやはり何を考えているのか分からない

「……特にこれと言った事は考えておりません
ですが、貴女は神通力をお持ちになられてるので私の考えを知りたいのならば読み取れば良いのではないのでしょうか?」

「……本当にその様な事を思っておるのか?」

「はい」

天夜の肯定の返事に苛立ちを覚える

今のわらわの表情は怒りと悲しみが混ざりあっているだろう

「確かに力があり天夜の事を知りたいが、わらわは力を使って天夜の事を知りたいとは思っておらぬ
何故だか分かるか?」

「…いえ、わかりません」

そこで初めて天夜の表情が崩れた

それは眉根をよせ分かる事を拒否している様な辛そうな表情だった…

はやり、お互いの事を話し合わなければいけないようだ

「天夜、次の休みはすべてわらわがもらうぞ
良いか?」

「分かりました」


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