孤高に笑う女

しかし、それほど美しく思ってい思ったのだから仕方あるまい

「コロン、行くよ」

コロンというのはノルウェージャンフォレストキャットの名前である

なんとも可愛らしい名前をつけるところなどキュンとくる

「雪紀、今日もお疲れ様です」

「ありがとう、早く天夜で癒されたい…」

天夜を見上げながらこの腕に抱きしめて離したくないと思う

その様な我儘は言えぬが本音はそうだ

「抱きしめるだけならばいつでもしますよ」

わらわの考えが読まれてしまったのかと思った

否、たまたまだろう

たまたまの方が以心伝心している様で嬉しいしな

わらわは天夜のその言葉に甘えて天夜の胸に飛び込んだ

天夜の匂いがして心が落ち着く

同じ様に洗っているはずなのだが何故違うのだろう

しかし、違うおかげで天夜の匂いを嗅げるから良しとしよう


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