孤高に笑う女

「珍しく甘えますね
それほど疲れたのですか?」

「うん…」

ただたんに甘えたな気分だったから甘えたのだが、今はそういう事にしておこう

「それでは今日はお早めに寝なくてはなりませんね」

頭を撫でてくれる天夜の手が気持ち良い…

肌寒いと思っていた夜風が今では蒸気したわらわの頬に当たるには気持ち良く思えた

頭を撫でられるだけで照れるなど自分でもウブだなと思ってしまう

天夜は照れる事などあるのだろうか?

この1ヶ月まだ見たことは無く、いっきに意識はそちらに移ってしまった

まぁ、それも含め明日の休みに聞くことにしよう

その前に空腹感が襲いかかりまた夕食を食べていないことを思い出す

「天夜、夕食に付き合ってはくれぬか?」

そう聞くと天夜はキョトンとした顔になり直ぐに微笑みを返してくれた

「もちろん付き合いますよ」

「ありがとう」

離れるのが名残惜しく感じせめてもと手を繋いで食事部屋へと向かった


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