孤高に笑う女
天夜side
雪紀に休日をすべてあげると言ったその日になった
俺はまた縁側にコロンを抱いて庭のキツネを眺めコロンを撫でながら雪紀の事を考えていた
多分、お互いの事を話そうと思っているんだろう
雪紀の事は儀式の時に何かを感じた
一目惚れなんて生易しい感じではない
直感でこの人だと身体が疼いたほど
雪紀が好き、愛してる
たった1ヶ月で愛せるのかと思う奴も居ると思うが、実際に雪紀を愛してるのだから仕方ない
だが、好きだけど雪紀に知られたくない事もある
だから雪紀と壁を作り敬語で話したり、相手の事を考えない、抱いたりもしない
こんな穢れた俺は綺麗な雪紀に踏み込めない
否、踏み込みたくないと言った方が正しいのかもしれない
ヘタレだと思われても構わない
そこへ雪紀が俺の横に座った
「天夜、話をしようか?」
この秘密を知った時貴女はどんな事を思うだろう…?
「はい」