孤高に笑う女
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俺が物心つく頃にはお母様の体調が悪くいつも寝たきりだった
俺はお母様が好きだったから看病とは程遠いものの毎日通い話をしたりして過ごしていた
『おかあさま、みてください!
紙で花を作れました!』
そう言って笑うとお母様は『上手にできたね』と微笑み頭を撫でてもらう
『これおかあさまにあげます
なので早く良くなってくださいね!』
『ふふ、ありがとう天夜』
そんな日常が毎日続いていた
しかし、それは突然急変した
元々俺が小学校に入学してお母様と話す機会が少なくなっていたのだが、それと同時にお母様の容体が悪くなっていたそうだ
俺が12歳の時、雪紀の10歳の誕生式が近々あるからと聞かされて数日経ったある日
『え、お母様?
お母様、お母様!!』
下の姉が叫ぶ様にお母様を呼ぶ声が聞こえ何事かと俺と上の姉がお母様の部屋へ駆けつけた
『どうしたのよ!?
え、お母様!?』
そこには倒れ込み意識の無いお母様がいた