孤高に笑う女

……え?

『そんな!?』

『お父様に連絡入れましょ』

姉達も衝撃を受ける

けど、上の姉がまだ冷静な判断をしてお父様に電話をしようと携帯を片手に病室を出て行った

下の姉と眠っているお母様と俺の3人になった

目を覚ます気配のないお母様の側で涙を流す下の姉が俺を酷く睨む

『お母様がこうなったのもアンタのせいよ!
お母様を返して!
返せないならアンタも居なくなって…』

心が痛む…

言葉の意味が分からない様な子供じゃない

でも、俺がお母様に何をしたって言うんだ?

『俺が何をしたって言うんですか…?』

『何も知らずに居たって言うの?』

何か引っかかる言われ方をされ何のことか聞こうとしたらそこに電話から戻って来た上の姉が病室に入る

『天夜、お父様から本当に何も聞かされてないのね』

下の姉の声が外まで聞こえていたのかその様に聞かれた

そこでさっきも下の姉に聞いたが再び上の姉にも聞いた


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