孤高に笑う女
その1ヶ月後本当に母は亡くなった…
母が亡くなってからは姉のいじめとも言える罵声や暴力を浴びせられてきた
お父様もそれ以来俺と目を合わせようとしなくなり、なぜあの時頭を撫でたのか疑問で仕方なかった
中学と高校では黒峰として見られ近づいてくる者も居たが、どこからか俺が母を呪いで殺したという噂も流れ近づく者は居なくなった
けれど、極稀に好奇心で近づいてくる者も居たがそうやって近づいた者は皆、何かしらで怪我が相次ぎ俺の呪いが本物だと増長させただけだった
そんなこともあり、なるべく人と関わりを持たないようにしていた
俺は誰かと関わるとその人を不幸にさせてしまう呪われた奴だから
だから、これからも1人で生きて行くんだとそう決めていた
だけどあの日、雪紀と直接対面して何かを感じたんだ
雪紀なら、一緒に居ても大丈夫じゃないのかと、不安に思う部分もありつつ我儘な俺は雪紀と一緒に居たいと強く思っていた
雪紀が俺を選んでくれた事で、俺の願いが叶い一緒に居られるようになった
しかし、いざ一緒になるとまた不幸にさせてしまうんじゃないのかなど、不安が押し寄せて来てこんな穢い俺が雪紀と一緒に居ていいのかなど色々考えてしまっていた