オレと先生のハナシ【長編・完】
「何年も経ってるのにこの時期になるといつもこうなっちゃうの」



「うん」



「お父さんとお母さんの事、特に思い出すの」



「そっか」



「その日、二人で出掛けるから遅くなるって……言われてた。

でも早く帰って来て欲しくて………何度も早く帰って来てって……電話した。

そしたら二人とも………私が悪いの……私がわがまま……言ったから………死んだ……私のせいで……死んじゃった……グスッ」



私はいつの間にか泣いていた。


それを見て何も言わずただ抱き締めてくれる山崎君。


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