オレと先生のハナシ【長編・完】
けど次の日電話に出ると








先生はまた見合い相手と会うと言い出した。






「どーゆー事だよそれ?
何でまたなんだよ」




大丈夫か?




声のトーンが自分で解らない。




それに




昨日の嬉しさはもうどこかに飛んでいっていた。




「断わるなら直接本人に。……って言われたそうよ」




なんだよ……それ




「普通さソイツが本人に言うんじゃねーの!?おかしーだろ」




マジありえねー




「…うん。だから校長先生も何度もあちらに言ってくれたのよ。
けど……本人にって……それで来週の月曜日会うことになった」




「そっか……先生……大丈夫?」




どんどん声のトーンが落ちていってる。
元気のない証拠だ。




でも先生は




「……大丈夫」




全然大丈夫じゃないだろ。バレバレだって。




そう思っていると




「山崎君ごめんね」




謝ってきた。
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