オレと先生のハナシ【長編・完】
―――プルル♪プルル♪――





「………慎?」




!!




久々にそう呼ばれドキッとしたが





それよりも




「何かあった?」




様子がおかしい。
声が少し震えてた気がする。




でも先生は




「……な・何でもないわよ」




嘘。
明らかにおかしいだろ。
絶対に何かある。




「言えって。何があった?」




「だ・だから何でもないってば!」




まだ言わない……
言ってくれない……




なら




「今からそっち行く」



そう言うと先生が突然




「だめっ!!来ちゃだめっ!!」




「だったら言えって!!何があった?」




すると






「…………グスッ………グスッ」






――――バタンッ♪―――――




俺は部屋を飛び出していた。

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