オレと先生のハナシ【長編・完】
「先生。俺が側に居るから」




「……………うん」




あれからどの位経ったのだろう。

少しづつ落ち着いてきた先生。





「側に居るよ」



頷く先生。



「側に居るよ先生」




「………………」









ずっと寝ていなかったんだろう。




俺の腕の中で寝てしまった先生。




起こさない様にそっと毛布をかけて




先生の側にいた。





「………」




もう見たくない……





……あんな顔。




悲しい顔でもない。




辛い顔でもない。




目を見開き口元は震えている。




あれは





恐怖の顔だった。





2度と
あんな顔も
こんな思いも
させたくない




だから





先生を守りたい。





でも




どうすれば………





やっぱり………





すると





―――♪♪♪―――♪♪♪―――




携帯が鳴った。




携帯にはAM12:30と表示されていた。

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