オレと先生のハナシ【長編・完】
「先生さっき何でまた正雄が知ってたか聞いたの?」



「えっ?……うーんとねー」



先生は少し息が上がっている。


でもしょうがない。


ただでさえ遠回りしてるのに、トロトロ歩いたり笑って止まったりしてたら時間が危なくなってきたからだ。


だから俺達3人は今早歩きしている……




「前……どんな人か聞いてきた時知ってた事になるから……」




「はい!俺知ってて好きな人はどんな人か聞きました♪」



ニッと笑いピースする正雄。



「先生ー正雄ってヒドイと思わね?」




「うん!……ヒドイ!……でも山崎君は森口君を叩いたから……もっとヒドイわよ!」





「……そんなぁー」





「慎ー止まんなよー」





「山崎君冗談よー。冗談。森口君もね!」




笑う先生。
俺は早歩きを再開。



すると早歩きしながらまた



「あっはは!あっはは!…ヒィーヒィー」




俺は正雄をチラッ




ヒイヒイうるせーよ……

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