オレと先生のハナシ【長編・完】
でも連れて来られたのは職員室じゃなく――体育の先生達が使ってるらしい部屋だった。





「まー座れ」



イスに腰掛けた先生はソファーを指差したが、バスケやサッカー関連の本が結構置いてある。


俺はソレらを少しよけて



「………」



座った。すると





「思ったんだけど」



「は?」





「お前、緊張してるのか?」



「いや。…別に」




でも本当はスゲー緊張している。


ただ先生がどうなったか気になって




「そうか?でも、凄くピリピリした顔してるぞ?」



イスから身を乗り出してニッっと笑い言う先生。




「っ!!……そーゆー顔なんすよ」




「ふーん。そーゆー顔ねー。でも……」




すると急に顔つきが変わり





「清水先生に声を掛けてた時のお前は凄く優しい顔をしてたけどな」




「!!……」




何が言いたいんだ……この先生は










「山崎……何も無い・は嘘だろ?
付き合ってるんだろ?
清水先生と」
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