オレと先生のハナシ【長編・完】
「は!!付き合ってないっすよっ!!
たまたま、あそこで聞いたから知ってただけで本当に何も!!
今日だって本当に聞いてっ」



「山崎!落ち着け……」




感付かれてもとにかく否定しまくれば――


その思いだけで言ってた事に名前を呼ばれて気付いた。




「お前の話には校長先生も納得しているそうだ。
もちろん清水先生の話にもな。

気付いてるのは多分俺だけ、でも俺は誰にも言うつもりはない。
だからもう嘘は付かなくていい」




「…………」



この先生の言ってる事は本当か?


本当に黙っててくれるのか?


信じていいのか?




「山崎、本当だ。
誰にも言わん。……清水先生と…付き合ってるんだろ?」




真剣な顔で言うこの先生を俺は




「………はい。付き合って…ます」




信じてみよう。


と思った。




先生は頷き



「正直でよろしい!!
実はな、それが聞きたくてシゲ先生に代わってもらったんだ。
じゃ清水先生の話だが……メールきてないか?」




「メール??」
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