オレと先生のハナシ【長編・完】
「何を言う!!断じて無いっ!!断じて無いぞっ!!」




「……………」




そして先生は咳払いをして


「俺はな24日にプロポーズしようと思ってる相手がちゃんと居るんだ!」



「へぇー24日、クリスマスイブにー」



「あ・ああ!!」




照れてる。




「でも、山崎ヒドイぞ!
お前本当に知らないんだなっ!
まー当然かー……1年の頃は朝から最後まで居る事、ほどんど無かったしな」



「そう…ですけど……何ですか?」




「俺はお前が1年の時の副担だったんだよ」




「副担!?」




「ああ」




「……でも、すいません。全然……」




知らねーー!




「いいよ。副担だしな」



思い出そうとして顔をマジマジと見たけど全然思い出せない。



………!!




入学式の写真はあったか……見てみよう。




「でも、お前の事は他の先生達より知ってるつもりだ。
担任の先生と、よくお前の事話した」



担任の先生は憶えてる。
じーちゃん。
定年になったから、先生が来たんだ。

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