オレと先生のハナシ【長編・完】
すると絶対、気付いているはずなのに





「あっはは!そっか!」




俺の嘘に付き合ってくれる

そんな優しい先生に俺は





「ありがとう♪」





「言ったら意味ないじゃんー!!あはは!」




そう言ってただ笑う先生。
やっぱり気付いてた様だ。



「先生、メールいっぱいするから覚悟しといて♪」




「うん!解った。
でも、授業中はダメだよ?」




「解ってるよー。もし、しても先生に怒られそうだしね♪」




絶対に怒られる。


電話の向こうで顔を真っ赤にした先生に。




「よく解ってるじゃない!でもヒドイわねっ!!」




まぁー今も少し赤いかもしれないけど




「あっはは!先生、夜電話するね」




「うん。山崎君、今日も楽しく過ごしてね」




今日も楽しく………。




「うん。じゃまた夜に」





―――プーッ♪プーッ♪―――





今日から来週の月曜まで先生は学校に居ない。




また実感した時刻




AM 6:45





俺はなぜか




「……よしっ!!」




下に降りた。

< 415 / 506 >

この作品をシェア

pagetop