オレと先生のハナシ【長編・完】
下に降りてシャワー、そして朝ご飯を食べ自分の部屋に戻ると携帯が点滅していた。




『いってらっしゃい』




笑顔と手を振った絵文字付き。




俺は用意を済ませた後、返事にハートを付けて家を出た。





昨日までよりは遅いけど、普通に出てた時よりは早い時間。




先生が休みでも続けなければならない。




するとポケットの中で携帯が揺れだした。




取り出すと表示には正雄。



「どうした?」




「もう家出た?今日も回るんだろ?」



「ああ」



「じゃ俺も今から出るわ。いつもの所で待ってればいい?」




「いいよ。先生は休みなんだからお前はゆっくりしてろ」




すると





「早く起きちゃってぇ、もー準備万端なんですぅー」




………高い声出して何のまね?



気持ち悪い……




「……じゃいつもの所で」




すると




「解った。少し遅くなるかも!」




………続けないんだな。




少し残念な気持ちになるのはなぜ?




「……ああ。別に急がなくていいから」

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