オレと先生のハナシ【長編・完】
『冬休み終わったらあっという間に卒業です』




そう思いたいけどそう思えない。




ただでさえ明日からまた会えないのに




2月………




自分で決めたくせにな。




「なぁ?知ってた……知らなかったか」




正雄がボソッとつぶやいた。




「ああ、そーゆーのは聞かないようにしてるもので」




「ふーん……」





週1、会えるんだ。




冬休みほどじゃない。




そして卒業。




あっという間。





「慎、正雄ー!今日バイト?」




隼人が聞いてきた。




「休み」
「俺もー」




「じゃ、またカラオケ行こうぜ!!」




「ああ!でもお前、今ブーム?」




正雄が隼人に聞く。




「そ♪ブーム♪歌いまくるぞー!!」





でも、歌いまくったのは俺でガラガラ声で夜先生からの電話に出たら




「どうしたの!?熱計った!?」




「いや、カラオケで…」




そう話したら凄く安心された。

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