オレと先生のハナシ【長編・完】
「じゃ、いただきます」




先生はそう言って緑茶を飲む。




先生は気付いているのだろうか。




この一言だけでも俺はまた先生を好きになる・って





気付いてほしくないな。





毎日短い時間でも電話で話しててテレビ電話以降どんどん元気になった先生の声。



こうして会っても元気そうで溜まってた疲れはだいぶ抜けた様子。






―――クスクス




先生が自動販売機の起動する音だけの中、笑った。




「どうしたの?」




「いや。何か聞きたい事ある?」




それは先生として・って事。


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