オレと先生のハナシ【長編・完】
『先生!チョコ当然くれるよね?今度でいいから』




それは卒業後にって事。


やっぱり当日にほしいのは解ってる。


でも、山崎君はくれるなら日にちなんて関係ないとばかりに言ってくれた。





でもバレンタイン前々日の登校日―――




―――パチッ♪パチッ♪




教室の電気を消して教室を出ると―――




「あっ」





山崎君が下の階で手を振って待っていた。





「……忘れてない?」




忘れるわけないのにね。


ラッピングBOXはとっくに購入済み。
迷っちゃって何種類か買ってしまった。




「……うん。忘れてない」



そう言うと山崎君はニコッと笑ってまた手を振り下へ降りていった。


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