オレと先生のハナシ【長編・完】
隼人は違った。




呼ばれる前から堪えてたのか教卓の前に行くと肩が震え、先生が隼人の頭を撫でる。



俺達の方を振り向くと隼人は大号泣してて、先生がパチパチ拍手すると教室は拍手で包まれた。





「……山崎君」




声が少し震えてた気がする。




でも先生は微笑んでいた。



目を少しウルウルさせて。




「……はい。卒業おめでとう」




「…どうも」





背中に先生の視線を感じた。


俺が席に着くと先生は話しだす。


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