残念なイケメン、今日も我が道をゆく
そこに、御堂がやってきた。


「江崎さん、今日必要な資材って?」


そう聞かれたので


「大型マンションの土台作りの必需品よ」


そう答えると


「それなら、在庫に心当たりがありますから。すこし待ってくれますか?」


そうおもむろに言うと御堂は電話をかけて喋り出したのは英語だ。


そうして、電話の相手とあれこれ話して電話を切る。


「明明後日発の船便に載せる予定だった資材を、そちらに回します。明明後日分の資材を船便に間に合うように手配できますか?」


電話を終えるとそう聞いてきた


びっくりして顔を見ると


「なんとはなしに聞こえた会話的に、今日中の資材確保がネックになってるみたいだったので」


そう言うと、ニコッと笑って


「俺、部長に報告してきますから明明後日分の船便発注大至急でお願いします。」


そして、御堂はそのまま部長の席に向かっていった。


そして、二、三話しかけると


「機転と回転の速さはお前が一番だな!助かった御堂」


その声を聞き、この危機はなんとか回避できる算段が付いたことにホットした


しかし、少しの会話から欲しい資材が、どこにあってどう手配すれば上手くいくか思案して行動を起こすなんて。


ちくしょう、ちょっとかっこいいとか思っちゃう自分に驚いていた。


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