残念なイケメン、今日も我が道をゆく
イケメンは自分の使い方を知っています
そんなランチから二週間が過ぎた。


イケメンは私を口説く事を隠しもせずに、日々熱心にアプローチを繰り広げる。
その光景から、残念なイケメンから最近はイケメンでも苦戦するのかと男性陣からは声援を受けている。
そして、女子社員からは一途なイケメンは理想!
でも、ここまでの美形はやっぱり観賞用との位置付けを受けて、とうとう女子社員までもが奴に味方するようになってきた・・・


イケメンは己の使い方を熟知している。
立ち回りが上手すぎて、気付けば外堀は完成しつつあった。


そして、今日は段々と視線がキツく感じる様になったので、仲のいい由美ちゃんとゆかりちゃんと社外ランチに出た。


あのイタリアンカフェで今日はトマトとモッツァレラのパスタを頂く。
相変わらずここのパスタは美味しい。
付いてくるサラダのドレッシングも毎回違うけど、野菜に合ってて美味しい。


しかし、気分は凹む。
どうしてなんて、分かりきってる。
あの、お腹真っ黒系イケメンにロックオンされてどう逃げるか。
それを考えてるのになかなか上手くいかない。

そもそも、歳下も美形も私にとっては範疇外なのだ。
対象として見たことが無い。
そう見れないと思う。
早いところ諦めてくれないかなというのが本音。


ため息が漏れる


「はぁ・・・」
< 24 / 33 >

この作品をシェア

pagetop