残念なイケメン、今日も我が道をゆく
我が営業部の残念なイケメン達
私の勤める村上商事の営業部には残念なイケメンと呼ばれる人達がいる。


一人は先に紹介した営業2課のエースで出世株である、名前を御堂祐樹という。


歳は25歳、私の4つ下の後輩だ。


そんな私は営業部で営業事務主任についている。


江崎美古都29歳。


ゴールデンウィーク中に誕生日を迎えた。


立派なアラサー、お局様である。


性格はサバサバとしており、あっさりとしているが、同じく事務の同僚近藤由美曰く


「美古都さんは、サバサバと核心を突いた発言で、ざっくり切り刻む毒舌女子だよ?」
だそうだ。


つい思った事はズバッと言ってしまう。
毒舌の自覚は無かったのだが、このズバッとな所がある意味切り込む感じで毒舌なのだろう。


流石に事務仕事を教えるにあたっては、ソフトになるよう心掛けているけれど。


去年入ってきた2年目の四条さんには


「主任と御堂さんのやり取りは、かなりグサグサと切り込むのに。その毒舌も効かないなんて、御堂さんはとことんナルシストですねぇ」


イケメン大好き、金曜夜は合コンだ!の可愛い系女子のゆかりちゃんでもナルシストな奴は対象外だそうで。


残念なイケメンの彼は社内女子には、観賞用と位置付けられている。


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