-♡- 特別なクリスマスを君へ -♡-
「ちょ、真宮くん…?ち、近い…」
「俺ずっと知ってましたから。先輩が頑張る姿。」
そっと頬に触れられる手。
もしかして、震えてるの…?
「努力家で何度も何度も諦めずに取り組むとこ。俺憧れてたんです。」
「え、いや…憧れだなんて!」
そんなのただの負けづらいなだけなのに…。
「俺が取引先で失敗した日のこと覚えてますか?」
「取引先の日…?」
目を瞑って、その日の記憶を思い出してみる。