-♡- 特別なクリスマスを君へ -♡-
「小日向先輩が欲しいです。」
「いいよ!…って、え?」
言ってることが理解出来ない私は、今アホズラになってんだろうな。
“小日向先輩が欲しいです。”
ねぇ、待って…
確かにそう言ったよね?
嘘でしょ?
「もう、先輩をからかっちゃダメだって言ったばっか…」
___グィ。
「本気ですよ?俺。」
強引に腕を引かれ、すっぽりと彼の腕に見事におさまる。
きゃあ―――――――っ!?
私、社内1の王子様に抱きしめられちゃってるんですけど…っ。
え、え…なに。
夢でも見てるのかしら…アハハ。
こんな私が王子様に抱きしめられる訳が無い。