酔ったら、
酔ったら、
一年が過ぎ行くのは、実にお早いもので、巷は忘年会シーズンです。
そして、私たちもその一組なのです。
「今年も一年、お疲れさまでしたー!」
『お疲れさまでしたー』
近所の旅館の大きな広間を借りて、御祭り騒ぎをしている。
多くの人の大きな声が、そこらじゅうを飛び交い、もはや隣に会話をしている人の声も聞こえづらい。
そんな今の私は、早くも軽く頭がふわふわしている。
(おかしいな…まだチューハイ2本、空けただけなのに)
全身が脈打っている。
「大丈夫ですか?かなめ先輩、顔真っ赤ですよ」
「うん。大丈夫よ」
後輩の女の子は心配そうに、私を見つめる。
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