影月
星空
平穏な日常生活に恋してみたかった。
傷口が、緩む程痛んで、眠れない。目を開けてみると、憂鬱な、幻が見える。
全部全部、夢の中の出来事の様だ。
「今日は、何かありましたか?」
「ある事にはあったね」
「どんな風な人見てきたんですか?」
「とても美しい方々だよ。いつか見せたい」
隣に居るのは、何時も違う人だったら、とか時々考えて、時々、不安感に襲われて。
信じてた僕を、笑ってくれ。