セピアの世界
○今

ボクは
漠然としてはいるが、
大学進学を考えていて
高校は普通科へ。

彼女は
英語科へ通っている。

将来は
語学力をいかした仕事を
しているのだろうか。
外国へ留学を
しているのだろうか。

彼女の世界に
ボクは存在するのだろうか。

「今。今が一番大切なの」

彼女は
ボクの手を引き、
人目を避けるように
電柱の陰に。

ボクに
優しいキスをした。
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