その手が離せなくて
密会
カタカタカタ。
カタカタ・・・・・・。
不規則な様な、規則的な様なパソコンのキーを打つ音が聞こえる。
いつの間にか年を越して、長い長い年末休暇が終わった。
今年は一段と長かった様に思える。
早く明けないか待ち遠しかった。
「あれ~望月、早いね?」
まだ空のデスクが多い朝の早い時間。
出社してきた先輩が眠そうに目を擦りながら、私の隣に腰かけた。
「年末に会社に迷惑かけたんで、少しでも恩返しをと」
「あ~例の神隠し事件ね?」
「ちょっと、せめて迷子事件にしてくれません?」
苦笑いを浮かべた私に、先輩がケタケタと笑う。
うちの部署ではもうすっかり話題の、この『神隠し事件』
悪い意味で、私は出席していた企業に顔を覚えてもらった。
カタカタ・・・・・・。
不規則な様な、規則的な様なパソコンのキーを打つ音が聞こえる。
いつの間にか年を越して、長い長い年末休暇が終わった。
今年は一段と長かった様に思える。
早く明けないか待ち遠しかった。
「あれ~望月、早いね?」
まだ空のデスクが多い朝の早い時間。
出社してきた先輩が眠そうに目を擦りながら、私の隣に腰かけた。
「年末に会社に迷惑かけたんで、少しでも恩返しをと」
「あ~例の神隠し事件ね?」
「ちょっと、せめて迷子事件にしてくれません?」
苦笑いを浮かべた私に、先輩がケタケタと笑う。
うちの部署ではもうすっかり話題の、この『神隠し事件』
悪い意味で、私は出席していた企業に顔を覚えてもらった。