その手が離せなくて
「――っ」
不意に水槽の反対側に映ったその光景に、息を飲む。
真っ青な世界の中に浮かび上がった、その姿に。
大きな水槽の反対側に突然現れた一人の男性。
私と同じ様に水槽の中を覗き込んできたから、水槽を挟んで目が合った。
そして、私と同じ様に驚いた様にその瞳を見開いた。
まるでビー玉の様な瞳。
青の中に浮かぶ、黒。
ひんやりと冷たい水槽に手を当てて、思わずその瞳を見つめる。
すると、見つめ返す様にその瞳が柔らかく細められた。
その瞬間、ドクンと大きく心臓が跳ねる。
何故か胸が一気に締め付けられて、息をするのも忘れてしまう。
互いに言葉を発する事なく、ただただ見つめ合う。
そんな事をしていると、ゆるゆると無意識に頬が上がっていった。
すると、まるで返す様に向こう側の彼も頬を上げた。
不意に水槽の反対側に映ったその光景に、息を飲む。
真っ青な世界の中に浮かび上がった、その姿に。
大きな水槽の反対側に突然現れた一人の男性。
私と同じ様に水槽の中を覗き込んできたから、水槽を挟んで目が合った。
そして、私と同じ様に驚いた様にその瞳を見開いた。
まるでビー玉の様な瞳。
青の中に浮かぶ、黒。
ひんやりと冷たい水槽に手を当てて、思わずその瞳を見つめる。
すると、見つめ返す様にその瞳が柔らかく細められた。
その瞬間、ドクンと大きく心臓が跳ねる。
何故か胸が一気に締め付けられて、息をするのも忘れてしまう。
互いに言葉を発する事なく、ただただ見つめ合う。
そんな事をしていると、ゆるゆると無意識に頬が上がっていった。
すると、まるで返す様に向こう側の彼も頬を上げた。