呆れるくらいに君が恋しい。
桐谷 薫side
──「あー…やっちゃったな。」
泣きそうな顔。
『…待って。』
焦ったように小さく握る手。
遠慮がちに目を伏せて
『怒った?』
そう聞く君は本当に不安そうな顔で
そんな顔を俺がさせてるって思うと
自分のことが嫌いになりそうになる。
余裕なんかねぇよ。
君はいつも
「薫は、余裕あってずるい」なんて言うけど
実際は余裕なんてない。
でも君の前では、
君の前だけは、余裕な俺でいたいんだ。
少しでも格好つけさせてよ。
でも…、今回のは不覚だった。
焦った。
君の気持ちが離れたんじゃないかって。
『ないよ!』
いつまでも俺の近くにいるなんて過信
一瞬で崩れ去ることもあるのに。
君は俺のどこを好きになったんだろう。
君の前では自信あるふりして
余裕あるふりして
でもそんなの君がいなくなれば
脆く壊れる。
好きっていう二文字さえ、
うまく伝えることもできないのに。
君には優しく接していたいのに
不意に傷つけてしまいそうになる。
「だからって…あれは無かったよな。」
不自然な笑顔。
きっと君も気づいてた。
だからあんなにも不安そうな顔をして
泣きそうな顔をして。
でも、あのときはどうしても
自分の感情がコントロール出来なかった。
泣きそうな顔。
『…待って。』
焦ったように小さく握る手。
遠慮がちに目を伏せて
『怒った?』
そう聞く君は本当に不安そうな顔で
そんな顔を俺がさせてるって思うと
自分のことが嫌いになりそうになる。
余裕なんかねぇよ。
君はいつも
「薫は、余裕あってずるい」なんて言うけど
実際は余裕なんてない。
でも君の前では、
君の前だけは、余裕な俺でいたいんだ。
少しでも格好つけさせてよ。
でも…、今回のは不覚だった。
焦った。
君の気持ちが離れたんじゃないかって。
『ないよ!』
いつまでも俺の近くにいるなんて過信
一瞬で崩れ去ることもあるのに。
君は俺のどこを好きになったんだろう。
君の前では自信あるふりして
余裕あるふりして
でもそんなの君がいなくなれば
脆く壊れる。
好きっていう二文字さえ、
うまく伝えることもできないのに。
君には優しく接していたいのに
不意に傷つけてしまいそうになる。
「だからって…あれは無かったよな。」
不自然な笑顔。
きっと君も気づいてた。
だからあんなにも不安そうな顔をして
泣きそうな顔をして。
でも、あのときはどうしても
自分の感情がコントロール出来なかった。