呆れるくらいに君が恋しい。
「何しようとしてたの?」
君は逃げられない状況。
「ち、ちがっ!」
「んー?何が違うの?」
逸らそうとした目を
覗き込んで逸らせなくさせる。
「イタズラ、じゃなくてっ!
あの、その、」
「んー?」
はやくはやく言って。
これ以上俺を不安にさせないで。
「…ちょこれーと」
「は?チョコ?」
「…チョコ、サプライズであげたかったの」
そう言う君は落ち込んでて
「はぁ。可愛いことしてくるよな、お前は。」
そう言って私の目元にキスをした。
「恐がらせてごめんね。好きだよ。」
多分今日一番の素で出た笑顔。
ほんとほんと可愛すぎる。
そのまま、ソファに座らせて
「開けていい?」
こくんと頷いた君を見て
チョコレートの包みを開ける。
チョコを一粒とって口にいれると
「…美味しい?」
少し不安になりながら聞く君。
振り回されたお礼に
「食べる?」
そう言って君の顔を掴んでキスをした。
驚いた瞳が赤く染まって
唇からは甘い吐息と
チョコレートの甘い香り。
「どう?」
顔を真っ赤に染めた君に
あえて感想を聞く。
「…美味しいです。」
ああ、もうほんと可愛い。

ちょこれーとの甘い甘いお話。
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