呆れるくらいに君が恋しい。
立川 菜瑠side
中学が同じだったけど、
でも、多分一度も話したことなかった。
高校に入って、周りが知らない人ばかりで
だから、クラスに君がいたとき
ちょっとほっとした。
話したことなくても、
知ってる人がいるってだけで
すごく安心した。
それはあっちも同じだったようで
少し話すようになって、
側にいることが多くなって、
一緒に出かける仲にもなった。
学校の掲示板に貼ってあるポスター。
毎年この時期になると、駅や学校、スーパーなど
至る所にこのポスターが貼られてた。
デカデカと書かれた『花火大会』の文字は
見る者を魅了する。
「花火大会!!行きたい!!」
そう言った私に、嫌な顔をする君。
「俺、人混み無理。」
「えー、楽しいよ?」
「無理。」
ぷぅ、と頬を膨らませる私を見て
「ぶっさいく。」と笑う君は多分性格が悪い。
「いいし。部活の後輩引き連れていくもん。」
「友達は?」
「彼氏様と花火デートだそうです~。」
「あ、彼氏いないもんなお前。可哀想。」
哀れみの目を向けてくる君に
ムッとする。
でも、多分一度も話したことなかった。
高校に入って、周りが知らない人ばかりで
だから、クラスに君がいたとき
ちょっとほっとした。
話したことなくても、
知ってる人がいるってだけで
すごく安心した。
それはあっちも同じだったようで
少し話すようになって、
側にいることが多くなって、
一緒に出かける仲にもなった。
学校の掲示板に貼ってあるポスター。
毎年この時期になると、駅や学校、スーパーなど
至る所にこのポスターが貼られてた。
デカデカと書かれた『花火大会』の文字は
見る者を魅了する。
「花火大会!!行きたい!!」
そう言った私に、嫌な顔をする君。
「俺、人混み無理。」
「えー、楽しいよ?」
「無理。」
ぷぅ、と頬を膨らませる私を見て
「ぶっさいく。」と笑う君は多分性格が悪い。
「いいし。部活の後輩引き連れていくもん。」
「友達は?」
「彼氏様と花火デートだそうです~。」
「あ、彼氏いないもんなお前。可哀想。」
哀れみの目を向けてくる君に
ムッとする。