クールな公爵様のゆゆしき恋情2
新婚夫婦の朝
目が覚めると、愛しい人の腕に包まれている。
それがこんなに幸せな事だと、初めて知った。
愛おしさが込み上げて来て、温かくて逞しい胸に頬を寄せると、低いけれど甘やかな声が耳に届いた。
「ラウラ、起きたのか?」
そっと顔を上げると、海の様な深い色味の瞳と視線が重なり合う。
「アレクセイ様、おはようございます」
「おはよう」
言葉と共に、抱き寄せられた。
「今日は、早いんだな」
「いいえ。いつもが遅過ぎるんですよ」
「ラウラは寝坊ばかりだからな」
からかうようなアレクセイ様の声に、私は頬を膨らませる。
「アレクセイ様のせいです」
「俺のせい? どうして?」
にやりと笑うアレクセイ様。答えなんて分かっているのにわざわざ聞いて来るところが、意地悪だ。
ふいとそっぽを向こうとすると、それより早く、アレクセイ様は私をシーツの上に組み敷いた。
「もしかして、こういう事をするから?」
アレクセイ様はそう言いながら顔を近づけキスをする。
「アレクセイ様! 朝からこんなこと……んんっ!」
抗議の言葉を飲み込むように、アレクセイ様のキスは深くなり、反対に私の抵抗はどんどん弱くなってしまう。
アレクセイ様とのキスはあまりにも気持ちよくて、私は直ぐに力を失ってしまうのだ。
執拗に唇を貪られてから、解放されたのだけれど、その頃には潤んだ瞳でアレクセイ様を睨むので精一杯。
「そんな怒るな、ラウラが可愛いのがいけないんだからな」
「そんな……」
理不尽すぎる!
アレクセイ様は私を宥めるように髪を撫でていたのだけれど、いつの間にかその手を滑らせ首元に、私がくすぐったさに身を竦めると、するすると手を下げ、胸元へと移動させる。
私は身体をビクリと震わせ、不安に苛まれながらアレクセイ様を見つめた。
それがこんなに幸せな事だと、初めて知った。
愛おしさが込み上げて来て、温かくて逞しい胸に頬を寄せると、低いけれど甘やかな声が耳に届いた。
「ラウラ、起きたのか?」
そっと顔を上げると、海の様な深い色味の瞳と視線が重なり合う。
「アレクセイ様、おはようございます」
「おはよう」
言葉と共に、抱き寄せられた。
「今日は、早いんだな」
「いいえ。いつもが遅過ぎるんですよ」
「ラウラは寝坊ばかりだからな」
からかうようなアレクセイ様の声に、私は頬を膨らませる。
「アレクセイ様のせいです」
「俺のせい? どうして?」
にやりと笑うアレクセイ様。答えなんて分かっているのにわざわざ聞いて来るところが、意地悪だ。
ふいとそっぽを向こうとすると、それより早く、アレクセイ様は私をシーツの上に組み敷いた。
「もしかして、こういう事をするから?」
アレクセイ様はそう言いながら顔を近づけキスをする。
「アレクセイ様! 朝からこんなこと……んんっ!」
抗議の言葉を飲み込むように、アレクセイ様のキスは深くなり、反対に私の抵抗はどんどん弱くなってしまう。
アレクセイ様とのキスはあまりにも気持ちよくて、私は直ぐに力を失ってしまうのだ。
執拗に唇を貪られてから、解放されたのだけれど、その頃には潤んだ瞳でアレクセイ様を睨むので精一杯。
「そんな怒るな、ラウラが可愛いのがいけないんだからな」
「そんな……」
理不尽すぎる!
アレクセイ様は私を宥めるように髪を撫でていたのだけれど、いつの間にかその手を滑らせ首元に、私がくすぐったさに身を竦めると、するすると手を下げ、胸元へと移動させる。
私は身体をビクリと震わせ、不安に苛まれながらアレクセイ様を見つめた。
< 1 / 133 >