クールな公爵様のゆゆしき恋情2
アレクセイ様に悪気は無いのだと思う。
だけど私はその言葉に気持ちがささくれ立つのをとめられない。
「そうでしたね。だから私を東のリンブルグへ遠ざけ、二人で西側鉱山の問題に取り組んでいたのですものね」
「え?」
驚くアレクセイ様。
私はそんなアレクセイ様を睨みながら告げる。
「先日、二人が話しているのを聞いてしまいました。代官たちがとの会食の夜のことです。覚えが有りませんか?」
「あ、あれは……」
動揺するアレクセイ様を見ていると、逆に私は冷静になってくる。
立ち上がり、アレクセイ様を見下ろした。
「二人の話を勝手に聞いたことは謝りません。だって二人が話していた場所は、私達に与えられた部屋だったのですから。私が隣の部屋に居る事は分かっていたはずです。そんな所でこそこそと会い、秘密の話をするほうが悪いのですから」
「こ、こそこそなんてしていない!」
アレクセイ様は動揺も顕に立ち上がる。
すると私は見下ろされることになり、立場が逆転してしまったような錯覚に囚われる。
それでも私は引かずに訴えた。
だけど私はその言葉に気持ちがささくれ立つのをとめられない。
「そうでしたね。だから私を東のリンブルグへ遠ざけ、二人で西側鉱山の問題に取り組んでいたのですものね」
「え?」
驚くアレクセイ様。
私はそんなアレクセイ様を睨みながら告げる。
「先日、二人が話しているのを聞いてしまいました。代官たちがとの会食の夜のことです。覚えが有りませんか?」
「あ、あれは……」
動揺するアレクセイ様を見ていると、逆に私は冷静になってくる。
立ち上がり、アレクセイ様を見下ろした。
「二人の話を勝手に聞いたことは謝りません。だって二人が話していた場所は、私達に与えられた部屋だったのですから。私が隣の部屋に居る事は分かっていたはずです。そんな所でこそこそと会い、秘密の話をするほうが悪いのですから」
「こ、こそこそなんてしていない!」
アレクセイ様は動揺も顕に立ち上がる。
すると私は見下ろされることになり、立場が逆転してしまったような錯覚に囚われる。
それでも私は引かずに訴えた。