クールな公爵様のゆゆしき恋情2
僅かに滴る赤い雫。どこかを切られてしまったんだ。
「イザーク!」
「大丈夫だから出てこないで」
イザークは顔を歪めなが軽い口調で言う。だけど本当はとても辛いはず。
焦燥感にかられながら、心から救助を願う。
だけど現実は厳しく、イザークは再び誰かの剣を受け、ついに身体を崩してしまう。
その隙を見逃さなかったハルトマン院長が今まで見た事もないような素早さで私に近づき、大きな手で私の腕を掴み上げた。
「痛い!」
悲鳴を上げる私を院長は強引に立ち上がらせる。
もう駄目だと目を瞑ったその時、なぜか突然拘束が解かれた。
恐る恐る目を開く。
そこには剣をつきつけられるハルトマンの姿が。そしてその剣を持つのは……。
「アレクセイ様!」
私の声にアレクセイ様が反応する。
剣を鞘に戻し、ハルトマン院長を蹴り飛ばすと、立ち尽くす私の身体を抱きしめた。
「イザーク!」
「大丈夫だから出てこないで」
イザークは顔を歪めなが軽い口調で言う。だけど本当はとても辛いはず。
焦燥感にかられながら、心から救助を願う。
だけど現実は厳しく、イザークは再び誰かの剣を受け、ついに身体を崩してしまう。
その隙を見逃さなかったハルトマン院長が今まで見た事もないような素早さで私に近づき、大きな手で私の腕を掴み上げた。
「痛い!」
悲鳴を上げる私を院長は強引に立ち上がらせる。
もう駄目だと目を瞑ったその時、なぜか突然拘束が解かれた。
恐る恐る目を開く。
そこには剣をつきつけられるハルトマンの姿が。そしてその剣を持つのは……。
「アレクセイ様!」
私の声にアレクセイ様が反応する。
剣を鞘に戻し、ハルトマン院長を蹴り飛ばすと、立ち尽くす私の身体を抱きしめた。