クールな公爵様のゆゆしき恋情2
アレクセイ様は、少し機嫌が悪そうに眉をひそめて言う。
「あいつが志願したんだ。ラウラ付きの騎士になりたいってな」
「そうなのですか? ではイザークは私の護衛に?」
弾む声を出すとアレクセイ様の目が恐くなる。
「何で嬉しそうなんだ?」
「え……いいえ。ただイザークにはまだ聞きたい事があったので」
なんだかまずい雲行きを感じ、口ごもるとアレクセイ様はむっとした表情のまま私の肩を抱き寄せた。
「実力があるみたいだし、身体を張ってラウラを守ったのは本当みたいだからフェルザーの騎士に取り立てたが、ラウラ付きじゃない」
「そうなんですか? ではどなたの部下になるのですか?」
「俺だ」
「アレクセイ様の?」
私は驚きと同情の念でイザークを見た。
アレクセイ様の直属の騎士は特に大変なのだ。
その立場から危険は一番大きいし、日頃から無茶な高速移動は当たり前。
相当体力気力がないと勤まらない。
イザーク……大丈夫なのかな?
心配している私を、アレクセイ様は馬車へと引きずり込む。
「あいつの事はいいだろ? 俺がしっかりと面倒みるから」
それが余計に心配なのですが。
「それより帰り道、寄るところがある」
「寄るところ?」
「帰りに観光しようって言っただろ? 久しぶりにふたりきりで楽しみたい」
アレクセイ様が楽しそうに言うから、私も嬉しくなる。
「はい。私も楽しみです」
笑顔で応えると、幸せなキスを落とされた。
END
「あいつが志願したんだ。ラウラ付きの騎士になりたいってな」
「そうなのですか? ではイザークは私の護衛に?」
弾む声を出すとアレクセイ様の目が恐くなる。
「何で嬉しそうなんだ?」
「え……いいえ。ただイザークにはまだ聞きたい事があったので」
なんだかまずい雲行きを感じ、口ごもるとアレクセイ様はむっとした表情のまま私の肩を抱き寄せた。
「実力があるみたいだし、身体を張ってラウラを守ったのは本当みたいだからフェルザーの騎士に取り立てたが、ラウラ付きじゃない」
「そうなんですか? ではどなたの部下になるのですか?」
「俺だ」
「アレクセイ様の?」
私は驚きと同情の念でイザークを見た。
アレクセイ様の直属の騎士は特に大変なのだ。
その立場から危険は一番大きいし、日頃から無茶な高速移動は当たり前。
相当体力気力がないと勤まらない。
イザーク……大丈夫なのかな?
心配している私を、アレクセイ様は馬車へと引きずり込む。
「あいつの事はいいだろ? 俺がしっかりと面倒みるから」
それが余計に心配なのですが。
「それより帰り道、寄るところがある」
「寄るところ?」
「帰りに観光しようって言っただろ? 久しぶりにふたりきりで楽しみたい」
アレクセイ様が楽しそうに言うから、私も嬉しくなる。
「はい。私も楽しみです」
笑顔で応えると、幸せなキスを落とされた。
END