クールな公爵様のゆゆしき恋情2
会話に割り込んで来たのは、このフェルザー城の女官長マイヤー夫人。
アレクセイ様が公爵に就任するよりずっと前からフェルザー家に仕えている、頼りになる女官だ。
なかなか厳しい人で、私はいつもたじたじになってしまっているのだけれど。
「あっ、そうでした、すみません。おはようございます、公爵閣下、ラウラ奥様」
マイヤー夫人の指摘を受け、アンナが直ぐに訂正してくる。
「はい。今後も気をつけるように……閣下、奥様、おはようございます」
「おはよう」
「おはようございます」
「今朝は早いお目覚めですね。公爵夫人としての自覚が出てきたのでしょうか。喜ばしいことです」
マイヤー夫人に言われ、私はますます小さくなる。
やはり連日の寝坊について、呆れられていたんだ。
「マイヤー夫人、ラウラの寝坊は俺のせいだ。あまり責めるなよ」
「そうでした。では閣下、奥様には公爵夫人としての仕事がありますので、程々にお願い致します」
「努力するが、なかなか難しいな」
アレクセイ様はニヤリと笑って言う。
居たたまれない気持ちの私と違って、余裕だ。
「ラウラ、あとでな」
アレクセイ様はうっとりするような甘い笑みで私を見つめると、寝室から続きの間になっている自室へと出て行った。
私もマイヤー夫人とアンナと共に反対側に位置する扉を開き、自室に向かい、身支度を始める。
「今日は特に予定は有りませんから、ゆったりとしたドレスがいいですよね」
アンナの提案に私は「そうね」と頷く。
直ぐに用意されたドレスに着替え、髪も簡単に纏めて貰うと身支度が終了した。
装飾の少ないウエスト部分も比較的ゆったりとしたドレスと、髪飾りひとつだけの髪型は軽くてとても過ごしやすい。朝食も沢山頂けそうだ。
ウキウキしていると、マイヤー夫人のひとことが。
「朝食のあとは、講義がありますのでお忘れなく」
……あまり、のんびり出来なそうだ。
アレクセイ様が公爵に就任するよりずっと前からフェルザー家に仕えている、頼りになる女官だ。
なかなか厳しい人で、私はいつもたじたじになってしまっているのだけれど。
「あっ、そうでした、すみません。おはようございます、公爵閣下、ラウラ奥様」
マイヤー夫人の指摘を受け、アンナが直ぐに訂正してくる。
「はい。今後も気をつけるように……閣下、奥様、おはようございます」
「おはよう」
「おはようございます」
「今朝は早いお目覚めですね。公爵夫人としての自覚が出てきたのでしょうか。喜ばしいことです」
マイヤー夫人に言われ、私はますます小さくなる。
やはり連日の寝坊について、呆れられていたんだ。
「マイヤー夫人、ラウラの寝坊は俺のせいだ。あまり責めるなよ」
「そうでした。では閣下、奥様には公爵夫人としての仕事がありますので、程々にお願い致します」
「努力するが、なかなか難しいな」
アレクセイ様はニヤリと笑って言う。
居たたまれない気持ちの私と違って、余裕だ。
「ラウラ、あとでな」
アレクセイ様はうっとりするような甘い笑みで私を見つめると、寝室から続きの間になっている自室へと出て行った。
私もマイヤー夫人とアンナと共に反対側に位置する扉を開き、自室に向かい、身支度を始める。
「今日は特に予定は有りませんから、ゆったりとしたドレスがいいですよね」
アンナの提案に私は「そうね」と頷く。
直ぐに用意されたドレスに着替え、髪も簡単に纏めて貰うと身支度が終了した。
装飾の少ないウエスト部分も比較的ゆったりとしたドレスと、髪飾りひとつだけの髪型は軽くてとても過ごしやすい。朝食も沢山頂けそうだ。
ウキウキしていると、マイヤー夫人のひとことが。
「朝食のあとは、講義がありますのでお忘れなく」
……あまり、のんびり出来なそうだ。