クリスマスLOVE【オムニバス短編集】

「あっ、今見えたな…」

都会の夜空でも、幾つか流星が横切るのがわかる。

「…うん、見えましたね。綺麗…」

ワインを一口飲んで、

「何か、願いごとはしたのか?」

訊いてみる。

「……願いごと、ですか……」

はにかむように彼女は言って、

「……ずっと、一緒にいられますようにって……」

とすんと、俺の肩に頭をもたせかけた。


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